現在プログラミング教育が世界的に注目を浴びています。アメリカのオバマ前大統領は、スピーチで「全ての人がプログラミングを学んでほしい」と呼びかけており、アメリカをはじめとする世界の国々では、既に小中学校からプログラミングが授業として採用されています。
世界の企業の時価総額ランキングでも、上位10社中、アップル、アルファベット(グーグルの親会社)、マイクロソフト、アマゾン・ドットコム、フェイスブックと、実に5社がプログラミングが事業に密接に関係のあるIT企業が名を連ねていますし、その他の企業でもプログラミングは就職の際の必須のスキルとなりつつあります。日本でも政府は、2020年までにプログラミングを小学校中学年からの必須科目化することを閣議決定し、社会人から小学生、幼稚園まで幅広い年代に向けたプログラミングスクールが連日盛況となっています。
プログラミングを学ぶということは、単にコンピューター上の一つのテクニックを習得することだけには留まりません。プログラミングを通じて、ものの考え方・創造性、問題解決方法、コミュニケーション・プレゼンテーションスキルなど、人生において必要な様々なスキルを習得できます。例えばテレビを見るという行為は受動的な行為ですが、プログラミングは自ら能動的に頭と手を動かし、トライアンドエラーを繰り返し、思考を具現化していく必要があります。また、テレビゲームでは予め決められたルールの中でどう行動するかという世界ですが、プログラミングはそのルール、世界さえも自分自身で創り出さなくてはなりません。
今、戦後に構築された世界秩序が世界中で大きく変化し、日本にとっても大きなチャンス・転換点を迎えつつあります。こうした時代の中を子供たちは生き抜いて行くこととなるわけですが、これまでの常識にとらわれることなく、自由な発想で自ら考え、行動できる人材が求められています。そのような時代だからこそ、プログラミング教育が今世界中で評価され始めているのではないでしょうか。
こうした時代の変化の中、弊社は企業向けのアプリ開発などのICTソリューション事業で培ったプログラミング、ICTに関するノウハウを、次世代を担う子供たちに還元すべく、社会貢献活動の一環としてプログラミング教育事業をスタートしました。今後ますますプログラミング学習に関する環境は整い、子供たちが当たり前のようにプログラミングに接する時代がやってくるものと推察されます。こうした時代に弊社も少しでも貢献できるよう励んでまいります。
2016年初夏
プログラミングスクール thinkdojo 代表 渡邉 英伸