こんにちは!スタッフのKです!

 「近い将来、人間の仕事がロボットに奪われる時代が来る」という言葉はよく耳にしますが、本当にそんなことがあり得るのでしょうか。

人工知能の恐ろしさが描かれた超大作

 30年ほど前、ターミネーターという映画がありました。あらすじは、科学の力で人間が生み出した人工知能が暴走したことがきっかけで人間を壊滅させる戦争が勃発し、人間を守るために別の人工知能が強大な敵に立ち向かうといった壮大な内容です。この映画では人間とロボットの対比構造が描かれており、人間の暮らしを豊かにするはずの科学技術がかえって人間を不幸にすることが示唆されています。確かに、人間の技術は計り知れず、ここ数年で急速に進んでいる情報社会の現状から、全くありえない話かと言われるとそうではないかもしれません。しかし、一方で人工知能などのロボットが発達することにより、働き方が大きく変わり、人間にとって大きなメリットをもたらすことも考えられるのではないでしょうか。

ロボットに関する大規模な調査

 米コンサル会社のマッキンゼーが行ったロボットに関する興味深い調査があります。米国にある800種類の職業を2000種類のタスクに細分化し、それぞれのタスクがどの程度、機械によって自動化されやすいかを分析しました。そこでわかった分析結果が以下の通りです。

 ①ロボットの自動化可能性は全体の約8割にのぼる

 ②ある作業が自動化可能であっても、コスト面や希少性から必ずしも自動化されるとは限らない

 ③機械化されるのでは職業ではなく、タスクである

仕事がロボットに奪われるわけではない!

 これらの結果からわかることは、人間の仕事は失われるのではなく、再定義されるということです。よく「今ある仕事が将来もあるかはわからない」と言われますが、分析結果1がこの事実を証明しています。分析結果2のように、自動化される余地があっても、人間がやることに価値がある仕事(ホテルマンやコンビニのレジなど)は必ずしも機械化されるとは限りません。また、分析結果3のように、機械化されるのは、職業全体ではなく、ひとつひとつの細かい作業が部分的なところにとどまるであろうといった分析がなされています。

 例えば、単純で退屈な事務作業をロボットに任せることで、人間はクリエイティブな仕事に打ち込むことができ、効率的な労働形態が実現します。このように仕事を定義すれば、人間とロボットが共生していく社会が来ることも考えられるのではないでしょうか。今まで考えもしなかったおもしろい時代が来そうです!