こんにちは!スタッフのKです。

 今回は大学入試改革の一環として興味深い取り組みを行っている慶應義塾大学についてご紹介します!

従来の大学入試制度

 ところで、皆さんにとって大学入試とは、国公立大であれば主要5科目(国、数、英、理、社)、私立大であれば文系、理系それぞれに特化して受験勉強をするのが一般的なイメージではないでしょうか。もしくは近年、積極的に行われているAO入試や公募入試などの推薦制度などが頭の中に浮かぶと思われます。AO入試は筆記試験が免除されますが、学校の定期試験の成績や内申点も判断材料となるため、主要5科目の学習は必須となります。

今までの大学入試制度を変える動き

 しかしそんな中、数年前に興味深い記事がありました。
http://toyokeizai.net/articles/-/52210 以下参照)

 この記事では、慶應義塾大学環境情報学部の村井純教授がこれからの時代の「IT教育」の必要性について言及しています。インターネット社会では、膨大な情報の中から必要な情報を選択する能力が求められますが、それと同時に、大量のデータを集めて分析し、そこから問題点を導き出すこと重要であると村井教授は述べています。そこには、教育課程でIT教育を積極的に導入し、社会全体を豊かにしたいといった想いがあると読み取ることが出来ます。

「情報」科目導入

 そして、2016年度から新たに入試科目に「情報」が導入されることとなり、小論文と合わせて2科目での受験が可能となりました。これにより、主要5科目が不得意な生徒でも、「情報」が得意科目であれば、大学入試にチャレンジすることができます。こうして、全国から幅広い人材を確保し、多様性のある大学へと変わりつつあるのが今の慶応義塾大学です。そして、慶応大学のこのような取り組みは日本の受験制度のあり方に一石を投じることと思われます。その一例として、今後、大学入試センター試験を廃止していくかどうかの議論も俎上に上がっています。引き続き今後の動きに注目したいところです。