こんにちは!スタッフのKです。
今回のテーマは小中学生のスマホ事情についてご紹介します。なんとなくスマホ普及率が増加していることは予想できますが、具体的にどの程度なのでしょうか?
年代別スマホ普及率
2016年現在、携帯電話を所有している小学生は全体の約2人に1人、中学生は小学生よりやや多い3人に2人、高校生に至ってはほぼ100%に近い所有率であるといったデータがあります。(内閣府調べ)このデータを見て、小学生の所有率が少し高いと感じる方も少なくないと思われますが、ここ数年、最も普及が進んでいるのが小学生です。
5年前の2011年、携帯電話を所有している小学生は全体の約5人に1人の割合でしたが、現在ではその倍以上に伸びていることがわかります。中学生や高校生の普及率が5年前とあまり変わっていないことからもこの伸び率は特に目立ちます。この原因は何でしょうか。
携帯電話のイメージの変化
おそらく、携帯電話に対する理解が広まっているのが一因になっているのではないでしょうか。例えば、5年前には有害サイトやネットいじめの問題が多く、携帯電話=有害なものといったイメージが形成されていました。しかし、スマホが登場するなど便利な機能が多くなり、メリットの方が評価されることも多くなりました。また、小学校でのインターネット教育が進み、数年前に比べてリテラシーが向上していることも普及率の上昇に拍車をかけているものと思われます。
そして、もうひとつ考えられる原因が携帯電話を利用する目的の変化です。そもそも、携帯電話がガラケーしかなかった時代は、電話とメールの2大機能に加え、カメラや電卓などの副次的な機能を主に使うためのものでした。しかし、現在ではそれらの機能に加え、ゲームやSNSなどインターネット介したサービスを利用することが主な目的になりました。こうしてインターネットが誰でも簡単にスマホ上で利用できるようになったことで、数年前まで小学生の間で普及率が比較的高かったデスクトップパソコンが現在ではかなり低迷しています。
それと同時に、小学生に人気のオンラインゲームも、パソコンゲームからスマホゲームへ移行していることも変化として表れています。さらに、ポータブルゲーム機や音楽プレイヤーの普及率も以前に比べて低下しており、スマホが登場したことで、周りの環境が大きく変化しています。
小中学生にスマホは必要か?
とはいうものの、「小中学生にスマホは必要か?」はとても悩ましい問題です。確かに、持たせなければ心配は必要ありませんが、将来、必ず必需品となるスマホを子どもの間から触れさせておくと考えるのも一理あります。持たせる場合に大切なことは親と子どもの間で何らかのルールを決めることです。
例えば、使ってよい時間帯、1日の利用時間などを決めたり、フィルタリングをかけることでインターネットの利用を制限することも可能です。こうした取り組みを行うだけでも、安全性は大きく向上します。そして、年齢が上がるにつれてルールを緩和していくことで、自分で考えながらスマホを使うようになるのが望ましいのではないでしょうか。
いずれにせよ、携帯電話を小中学生の子どもに持たせる際は、親が安全性を考慮しながら、適切なルールを決めなければなりません。そういった意味で、大人が知っておかなければならないことも多いのではないでしょうか。