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女性プログラマーが急増中?

 いきなりですが、プログラマーやSEなどの技術職に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか?おそらく、理系出身者が多い、男性がなる職業であるといったイメージをお持ちではないでしょうか?確かに、現状は工学部や情報学科などの理系出身者も多く、男性技術職の方が圧倒的に多いため、私たちの中でこのようなイメージが出来上がっているのは当然のことだと思います。ネットで検索してみるとわかりますが、プログラマーの男女比率はおよそ8:2でかなり偏りがあるように感じられます。しかし、中には女性でなおかつ文系出身で活躍されている方が最近増えているのをご存知でしょうか。

  この背景として、高度な専門性が求められる職業柄から、全体的にプログラマーの数が年々不足している問題があります。あらゆるものにITがミックスされ、社会のシステムが大きく変わることも少なくはない現代において、プログラムを設計したり書いたりする仕事は需要がますます増加しています。

 日本で2020年から小学校でプログラミングが必修化されるのも政府が人材不足に警鐘を鳴らしていることの表れだと読み取ることができます。これに対し、学校、民間企業、NPOなど様々な団体が国の政策を積極的に支援しているのが伺えます。

 このような流れの中で、数が少ない女性プログラマーは重宝されるようになりました。心理的な話ですが、本来、物事を論理的に考える力は女性の方が優れているといわれているのに加え、主婦の方にでも家にパソコンが1台あれば簡単に仕事をすることができるため、女性の方がプログラマーに適していると言っても過言ではありません。

理系も文系も関係ない!

 理系的なイメージに関しては、恐らく誤った認識を持たれている部分があると思われます。プログラミングはコンピュータが代わりに計算をしてくれるので基本的に計算力は必要ありません。平たく言うと、コンピュータが計算をするようにやり方を書くのがプログラミングです。一方で、実践的に試しながら多くのコードの使い方を覚えていかなければならないため、プログラミングは暗記が得意な文系出身者には向いているとも言えます。したがって、プログラミングが理系と文系の垣根を超えた分野であることは理解しておくべきでしょう。

プログラミング学習環境の変化

 また、環境の変化にも注目しなければなりません。昔からプログラミングは人間が長いコードを直接書いて一連の動きを作り出していました。一方、現在は新しいツールが次々と登場し、MITが開発したアプリ「Scratch」のように子どもにわかりやすいブロック形式でキャラクターを動かせたり、LEGO社が開発した「We.Do2.0」のようにロボットにプログラミングして自由自在に動かすことができるおもちゃなどが注目を集めています。このように、プログラミングの負担が軽減されたことも女性が少しずつ増えている要因になっていると考えられます。

不足する人材をどう確保していくか

 アメリカのIT先進地域シリコンバレーでも「プロダクトよりもプログラマーを優先すべきだ」と言われているように、これからはプログラマーの需要が急速に増え、地位も向上していくと思われます。そんな中、今後、プログラマーの人材確保の問題に取り組んでいく際に障壁となるのが、習慣的になっている「男の仕事」といったイメージです。これが原因で心理的に女性が積極的に進出しにくくなっている面もあるのではないでしょうか。それでも、女性の割合は少しずつ増えていくことが予想されており、数年後には男女関係なく仕事に励む光景が理想であると言えます。もう「プログラマー=男の仕事」と考える時代は終わり、女性にとっても働きやすい環境が整備されていくのではないでしょうか。