こんにちは!スタッフのKです。

 今月10日、以前にもご紹介したことがある「Minecraft」で作った作品を競うコンテスト「つくろうみんなの未来都市コンペティション in Minecraft」が行われました。「Minecraft」を開発したMojang社がスウェーデンにあることからスウェーデン大使館主催で開催され、全国から多くの応募がありました。スウェーデンと言えばノーベル賞の授賞式が行われる場所でもあり、特に科学分野では世界をリードしていることで有名です。コンテストは小学校3年生から中学3年生までの子どもを対象に行われ、参加した子どもたちにはプログラミングを通して学ぶきっかけを作ってもらい、将来ノーベル賞を受賞することへの期待が込められています。

サステイナブルな街を創造する
  
お題は「サステイナブル(持続可能)な街を作成する」で、国際的な問題としてはタイムリーな内容でした。正直、私にはすぐにそのような街のイメージが思いつきませんが、創造力豊かな子どもたちは多くの優秀な作品を作り上げました。

 応募者の中には過疎化、難民対策、再生可能エネルギー、環境と経済の安定、自然との共存など、かなり深い問題をテーマにした人もいました。日本の小学生や中学生は世界の中では恵まれた環境で生活しているため、このような問題を取り上げて深く追求することはとても意味のあることです。確かに、教科書や授業で学ぶ機会はありますが、自分たちで主体的に考えるきっかけはなかなかありません。この大会に参加した子どもたちは、他では経験できない貴重な時間を過ごせたのではないでしょうか。

 また、このように国際的な問題を真剣に考える機会は日本の教育現場でももっと取り入れていくべきではないでしょうか。それにしても、自分たちでイメージしたサステイナブルな街を画面上にここまでのクオリティで再現するとは子どもたちの能力には心底驚きました。

今後の展望
「Minecraft」は使い方次第でプログラミングだけでなく、このような地球全体の問題にも触れることができのが他のゲームとの違いです。私も何度かプレイしたことがありますが、やればやるほど奥が深くなっていくため、継続性という意味でもプログラミング学習の教材として非常に効果的です。プログラミングが小学校から必修になる2020年以降は学校の授業内で扱われることも予想され、「教育版マインクラフト」も開発されています。

 今後、「Minecraft」に関してはレビュー記事を書いていきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

(参考記事 http://www.famitsu.com/news/201612/11122737.html)