こんにちは!スタッフのKです。

学校現場で先進的な取り組みが行われています

 今回は、2020年の小中学校プログラミング必修化に先駆けて先進的な取り組みを導入している公立小学校の事例をご紹介したいと思います。

 昨年11月に東京都の小金井市立前原小学校で実施された参観日では、小学校1年生~6年生までの全クラスでプログラミングの授業が行われました。このユニークな参観日には、父兄を含め約400人もの見学者が訪れました。理系の大学やIT系の専門学校などでプログラミングの授業を選択することは可能ですが、公立小学校でこのような授業が行われるのは珍しい例でした。

 同校では平常事業でも生徒全員にタブレットを配布し、総合学習などの時間を割いてプログラミングの授業を行っています。また、国語や数学などの主要科目においても学習効率アップを図るためにタブレットが活用されています。これにより、生徒の授業に対する姿勢が変わったなどの効果も表れています。

 今後、プログラミング教育を日本で普及させていくためには専門の知識を要する教員が不足していることなどが課題に挙げられることがありますが、同校で生徒に教えている教員はプログラミング未経験者ばかりです。つまり、プログラミングのテクニックを教えるために授業を行っているのではなく、ITの本質や論理的思考を学習することに主眼が置かれているということです。そして最も重視していることは「子ども目線に立って教えること」です。

 授業で使われている教材は以前にもご紹介したことがある「Scratch」や「Biscuit」など子どもたちが楽しみながら学べるものが多く、学年や習熟度に応じて教材を使い分けています。例えば、小学校低学年にはプログラミングを直感的に体感するために「Biscuit」を、中学年には論理的思考が必要な「Scratch」を、高学年にはそれらを応用してプレイする「Minecraft」を学習します。私もこれらのゲームはすべてプレイしたことがありますが、特に「Minecraft」は奥が深く、子どもたちの好奇心を惹きつけやすいものでしょう。

1年間で100時間のプログラミング学習を!

 同校は1年間で100時間を目標にプログラミングの授業を行っていくための方針を打ち出しています。この取り組みは他の小中学校でも試験的に導入されている例がありますが、学校教育に新しい風を吹き込もうとするこの試みは大変興味深いものであると感じています。将来的にプログラミング教育がどこまで日本国内で浸透していくのか楽しみです!!